第11〜19講のまとめ(象意の表裏まで)

初めから読みたい人はコチラからどうぞ。

第1〜10講までのまとめ(気学の礎から知りたい人向け)

 

  目次 

 

第11講 九星ってなに?

今日から九星の話です。
九星を僕なりの解釈で説明したいと思います。
まず、九星とは「人」の性質です。
どういうことかというと、十干が「天」の巡りや性質、十二支は「地」の巡りや性質で、九星は天と地(自然の移り変わり)により影響を受けた「人」の持って生まれた性質で、全部で9種類あります。

 

〈九星〉
一白水星
二黒土星
三碧木星
四緑木星
五黄土星
六白金星
七赤金星
八白土星
九紫火星

 

よく見てみると、九星は、

数字 + 色 + 五行 + 星

からできています。


「数字」は、河図洛書(かとらくしょ)から生まれたもので9つ。
「色」は、どんな理由で決められたのかいくつか説がありますが、季節や方位などが関係しているようです。
「五行」は、水と火が1つ、金と木が2つ、土が3つあります。
「星」は、天体の星とは関係はありません。気学の祖といわれている園田眞次郎氏は万象講義録のなかで、『昔から1から9までを◯の数で書き表していたことから、この◯を星と名づけた』と言っています。

 

第3,4講で出てきた後天上位盤(八卦)に九星、五行を載せたものをよく使います。

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一白水星→坎宮→水→南
二黒土星→坤宮→地→南西
三碧木星→震宮→雷→東
四緑木星→巽宮→風→南東
五黄土星中宮→黄土→中央
六白金星→乾宮→天→北西
七赤金星→兌宮→沢→西
八白土星→艮宮→山→北東
九紫火星→離宮→火→南

 

九星の中で2つある「木星(雷、風)」や「金星(天、沢)」、3つある「土星(地、黄土、山)」も、性質である五行のくくりでは同じですが、気学では別のものとして考えます。

 

第12講 九星の廻座

今回は九星の廻座(かいざ)という話です。「回座」とも書きます。「廻」と「回」はほとんど同じ意味で使われていますが、「廻」には巡るという意味が含まれています。順番に巡っている九星は、「廻」の文字が使われることが多いという理由です。

 

後天定位盤を思い出してみましょう。

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まずこの形が基本形です。

例として、一白水星は、坎宮(かんきゅう)が定位置、五黄土星中宮(ちゅうぐう)が定位置です。

そして、年、月、日、時間の盤がそれぞれあって、年盤、月盤、日盤、刻盤といいます。

九星はひとつずつ動き、巡っていきます。一白水星は、二黒土星の位置に、二黒土星は三碧木星の位置に、三碧木星は四緑木星の位置に…といった具合に巡ります。これを「九星の廻座」といいます。

 

廻座の順序をまとめておきます。

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中宮→②乾宮→③兌宮→④艮宮→⑤離宮→⑥坎宮→⑦坤宮→⑧震宮→⑨巽宮→⑩中宮

 

また、このとき中宮に入る九星は一白水星から九紫火星まであるので、盤も九種類できることになります。

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次は動くタイミングについて。
年盤が動くタイミングは、立春(2月4日)です。

月盤は、月の始めにある二十四節気の節(立春啓蟄清明立夏芒種小暑立秋、白露、寒露立冬、大雪、小寒)です。
日盤が動くタイミングは、23時(日付が切り替わる前)です。これは子の刻が23時から始まることに起因しています。

刻盤は、23時から2時間ごとに切り替わっていきます。

ちなみに、年盤、月盤の動くタイミングは、日付が変わる深夜0時でも、日盤が変わる23時でもありません。節気が切り替わるタイミングです。例えば2019年に切り替わる立春であれば、2月4日12時14分となります。このように、年盤、月盤、日盤、刻盤はもはや別物だと思ってください。

気学には多くの盤が出てきますが、占う目的によって、どの盤を使うかが決まっています。中医学弁証法(診断法)にもいろいろなものがあって、体の状態や邪の病勢や病態によって使い分けるので、気学と中医学はと似ているなぁと感じる部分です。

 

第13講 盤の種類〜年盤

気学における盤といえば、年盤、月盤、日盤、刻盤と4種類あります。これらがあるタイミングで、各々独立してくるくると巡っていきますが、それぞれの盤によって「表していること」が違っています。今日から盤について少し掘り下げていきます。

 

◯年盤
年盤とは、その年の盤のことです。立春(2月4日)を区切りとして新しい年が始まり、翌年の節分(厳密には2019年は2月4日12時13分)で終わります。


この期間に生まれた人は、年盤の中宮に入っている九星が割り当てられます。これを「本命星」といいます。
2019年は「八白土星」が中宮に入る年ですので、2月4日以降に生まれた赤ちゃんは本命星が八白土星となります。

 

あなたの本命星はなんですか?

普段、絶対に出てこない会話ですが、気学の世界ではあたりまえのように交わされる挨拶のようなものでして、聞かれたときにすぐにわかる計算式を教えておきますね。

 

●和暦から求める方法
昭和生まれ、平成生まれの人限定なのですが、自分の生まれ年の十の位と一の位を足して、12から引いた数字が本命星というもの。

例)昭和52年生まれのイマケンの場合:5+2=⑦ 12−⑦=5 五黄土星ということになります。

 

●西暦から求める方法
千の位、百の位、十の位、一の位をそれぞれ足して、11から引いた数字が本命星というもの。*足した数字が11より大きかったら十の位と一の位を足します。

例)1977年生まれのイマケンの場合:1+9+7+7 =24 2+4=⑥ 11−⑥ =5 五黄土星になりました。

 

では、年盤では何を表しているかというと、その年の世界情勢、自然現象、出来事などで、年単位で見るときに使います。

例えば方位を取るときには、年単位で滞在することになる引越し、転勤、海外留学などは年盤を使って考えます。

年盤を使って考えるということは、動く時に年盤における吉方位をとるということ。この時、月盤や日盤、刻盤の要素はあまり考えません。

 

第14講 盤の種類〜月盤

月盤とは、その月の盤のことです。
二十四節気の節気(月初めにある方)を区切りとして、新しい月が始まり、翌月の節気の前日(厳密には節気の直前)で終わります。

二十四節気は節気(月初めにある方)と中気(月の中下旬にある方)に分けられます。

この期間に生まれた人は、月盤の中宮に入っている九星が割り当てられます。これを「月命星(げつめいせい)」といいます。

 

2019年2月の立春から「二黒土星」が中宮に入る月ですので、2月4日から3月5日までに生まれた赤ちゃんは、月命星が二黒土星となります。

ちなみに、この期間に生まれた赤ちゃんは、本命星が八白土星、月命星が二黒土星なので、両方とも五行が「土」です。

後天定位盤では、八白土星は「艮宮」を定位置として象意は「山」、二黒土星は「坤宮」を定位置として象意は「大地」です。気学では、土や山や大地といった象意からその人の性質を読み解くことになります。

 

月命星を簡単に出す方法はありませんが、年盤の中宮(本命星)が何かによって、月命星にいくつかのパターンがあります。

 

年盤の中宮が…

一白水星、四緑木星、七赤金星
→2月4日以降の月盤の中宮は「八白土星」からスタート

三碧木星、六白金星、九紫火星
→ 2月4日以降の月盤の中宮は「五黄土星」からスタート

二黒土星、五黄土星、八白土星
→ 2月4日以降の月盤の中宮は「二黒土星」からスタート

月命星のルールは単純で、月が12ヶ月あること、九星が9つあることで、36ヶ月の間に九星が4回転するからです。

 

第15講 盤の種類〜日盤、刻盤

年盤、月盤ときましたので、今日は日盤、刻盤という残り2つの盤について。

日盤は、1日ごとにくるくる巡る盤です。その切り替わるタイミングは深夜0時ではありません。夜の23時です。

 

年盤や月盤は二十四節気の節気や中気のタイミングで切り替わるのですが、日盤については、23時ということからも、それぞれの盤は独立しているものだ、とわかると思います。

23時は1日の始まりを示す子の刻(ねのこく)が始まるタイミングです。ここでカチャっと(音は立てないのですが)日盤が切り替わるわけです。

23時から1時までの2時間を子の刻といいます。気学の話をしていると、こんな感じでひょこっと十二支や十干が顔を出します。

 

刻盤は、2時間ごとに切り替わり巡る盤です。刻み方は23時の子の刻をスタートとして、23時から1時、1時から3時、3時から5時…と切り替わっていきます。

 

この日、この時刻に生まれた人は、日盤や刻盤の中宮に入っている九星が割り当てられます。これを「日命星」「刻命星」といいますが、気学ではあまり頻繁に使われる言葉ではありません。それよりも、日盤や刻盤は祐気取り(吉方を取ること)によく使われる盤です。

ここから、年盤や月盤にはない、日盤や刻盤だけにある特徴、陰遁、陽遁という話に入っていきます。

 

第16講 陰遁と陽遁

今回は、陰遁(いんとん)と陽遁(ようとん)という話。

少しだけ復習です。気学における盤は4種類ありまして、年盤、月盤、日盤、刻盤です。それぞれ、年、月、日、時間(2時間ごと)の切り替わるタイミングで、盤が巡っていきます。九星は一白水星から九紫火星まで九種類あって、盤も九種類あり、九つのサイクルで巡り、9年、9ヶ月、9日、18時間で一巡するわけです。

年盤と月盤は、中宮に入る九星が切り替わるたびに、ひとつずつ数字が下がっていきます。例えば、年盤では2019年2月4日から八白土星中宮に入ってますが、2020年は七赤金星、2021年は六白金星、2022年は五黄土星と、数字が八→七→六→五と巡ります。このように数字が下がっていくことを「陰遁」といいます。

月盤も月の九星が切り替わるたびに数が下がります。
年盤と月盤は、どこまで行ってもひとつずつ数字が下がる「陰遁で巡る」と覚えておいてください。

対して、日盤、刻盤には、陰遁と陽遁があります。数字が下がっていくのは陰遁で、数字が上がっていくのが「陽遁」です。
日盤、刻盤では、陰遁で巡るときと陽遁で巡るときがあって、ある日を境に陰遁と陽遁が切り替わるという、そんなタイミングがあるのです。

◯陰遁と陽遁が切り替わるタイミング

陰遁→陽遁
冬至にもっとも近い「甲子一白水星」の日

陽遁→陰遁
夏至にもっとも近い「甲子一白水星」の日

*日盤と刻盤は同じタイミングで切り替わる

十干と十二支と九星の巡りが重なる日があります。
十干(10)と十二支(12)と九星(9)のサイクルが重なるので、これらの最小公倍数を求めると180です。甲子一白水星は180サイクルで、甲子一白水星にまた戻ります。年盤だと180年、月盤だと180ヶ月、日盤だと180日です。

陰遁と陽遁が切り替わるのは、甲子一白水星のときなので、日盤では180日ごとに切り替わります。1年は365日なので1年で2回(冬至のあたり、夏至のあたり)切り替わることになります。ちなみに、ここでは詳しく説明しませんが、1年で5日か6日のズレが出てくるのですが、10数年ごとに調整されています。

最後に、年盤と月盤は陰遁だけで、日盤と刻盤は陰遁だけでなく陽遁もある理由について。
年と月は、どの年もどの月もそれほど変わりませんが、日と時刻は季節要因があるからで、理論的には「陰陽の転化」によるものです。陰が極まる冬至より陽に転じて万物は伸張し始め(陽遁の開始)、陽が極まる夏至より陰に転じて万物は衰微し始める(陰遁の開始)と、ここから来ています。

 

以上が、盤の種類という話でした。

次回からは、象意(しょうい)の話に入ります。


第17講 象意とは

ここから九星気学の本質の話に入ってきます。
まず、象意とは何かというと、姿や形という意味です。

気学では、一白水星から九紫火星までの9種類の九星があり、それぞれに特有の姿や形があります。その姿や形の意味することが、象意です。

 

…わかりにくいですよね。

 


例えば、一白水星は「水」という五行の特性を持っています。水といって思い浮かぶのは、飲用水としての水。

その水が集まると水たまりとなり、水たまりは小川に変わり、いくつかの小川が集まって大河となり、海へ注がれます。

川の水は絶えず動き、流れ続けています。

このことから、水から連想される「川」や「流れる」は一白水星のもっている特有の姿です。


さらに、ちょろちょろと流れる小川は、雨や泥水、生活排水などが加わり、分け隔てることなく合流を繰り返します。このような川の姿から、全てを受け入れていく川の「包容力」や「親和力」がイメージできるでしょうか。

 

川、流れる、包容力、親和力

これらはすべて一白水星の象意です。


こんな感じで、一白水星の「水」という一つの性質から次々と別の姿を想像し、

連想していくうちに生じてくる姿のことを「象意」といいます。


一白水星は五行の「水」だけでなく、冬、北、黒や、中医学とも関連が深い、恐、腎、膀胱、骨、髪、唾、鹹、なども同じ仲間です。

これらから、連想して生じてくる様々なものも象意となり、考えれば考えるほど無限に生まれることになります。

 

昔の文献をみると、象意だけで1冊の分厚い本かできるほど盛んに研究されていて、象意をうまく読み解くのが気学を極める者のウデでもあります。


気学部では九星における象意を深く掘り下げることはしません。

この先に出てくる、自分の持って生まれた性質を知る「傾斜法」、自分の運勢的な位置を知る「同会法」、自分の未来を変える「方位学」の中で、例として少しずつ紹介していきます。

 

第18講 象意の使い方

今日は象意の使い方の話です。
まずは九星。

 

一白水星
二黒土星
三碧木星
四緑木星
五黄土星
六白金星
七赤金星
八白土星
九紫火星

 

生まれの年、月、日、時間において、これら九星がくるくると巡り、その瞬間瞬間で、九星が決まります。

みなさんが生まれた時もそう(年月日時間の九星が決まる)ですし、今この瞬間も同じです。

 

九星の持つ象意には、意味があります。象意とは姿であり、その姿には方向性というかエネルギーを持っていて、その人の性格や行動、考え方のクセ、人付き合いの相性、人生の流れにも影響すると考えました。

 

僕が中医学の道に入る前、製薬会社で臨床試験を担当していました。1つの臨床試験でその薬の薬効や副作用などを集積して、規制当局から製造販売の承認をもらう仕事でしたが、薬を評価する上で大切なのは、承認を取った臨床試験ではありません。


その後の様々な角度から行われる臨床研究の方が大切で、それらいくつもの研究結果を総合して、薬の安全性や有効性を評価する方法をメタアナリシスといい、もっとも信頼性の高い評価方法です。

 

同じように、物事を解決する手段はたくさんあって、総合的に判断する方が信頼性は高まります。
そのひとつとして、気学を使う(裏を返せば気学だけが全てではない)というスタンスが良いとも思っています。


第19講 象意の表裏

象意とは、九星の持つ本来の姿からイメージと連想により生じてくる様々な姿のことです。
例えば、一白水星は、五行の水の性質を持っていて、水から親和性、流転という象意が生まれてきます。
同じ一白水星の象意であっても、誰とでも打ち解ける人(親和力)、ともいえますし、落ち着きがなく放浪癖のある人(流転)、ともいえます。このように象意は表と裏のエネルギーを持っています。

ちょうど、起こった出来事は1つの事実でしかないのに、人によってはプラス(ポジティブ)に捉え、別の人ではマイナス(ネガティヴ)に受け取る、ということに似ています。

5月に吉方位イベントを行いましたが、方位には吉方位もあれば凶方位もあります。良い気を取ることを「祐気」といい、悪い気に曝されることを「剋気」といいます。

傾斜法、方位学による吉方位や凶方位の効果などで振り返ることもできるように、各九星の基本象意と二次象意は載せておくことにします。